研究室の目指すところ
我々のからだの動き,すなわち「動作」には,ヒトの身体運動メカニズムを紐解くための手がかりが多くあります.本研究室では,バイオメカニクス(生体力学)の立場からヒトの知覚運動パフォーマンスを究明することにより,学術的な貢献と社会的な波及を目指します.運動スキルの熟達,障害の予防,立位バランスの機能など,ヒトの動作に関するあらゆることを研究対象としています.
研究のアプローチ
本研究室では,運動学的・動力学的動作解析実験を中心とした従来のバイオメカニクスの方法論に,心理学や情報科学といった別分野の手法をミックスして,身体運動に関する諸課題に取り組んでいます.その一例として,ヴァーチャル環境における姿勢-心理反応を検証する研究プロジェクトが進められています.ヒトの動作に内在する知覚運動システムの機能について,境界領域的立場から考究します.
更新情報・お知らせ
- 茨城県立医療大学人間科学センターに着任しました
- Frontiers in Sports and Active Living誌(オープンアクセス)においてOriginal Research Article "Virtual reality modulates the control of upper limb motion in one-handed ball catching" (H. Ida, K. Fukuhara, T. Ogata) が公開されました
- 科学新聞2022年2月4日付において記事「立位の姿勢調節機能 リアルと異なるVR」が掲載されました
- 上毛新聞2022年1月31日付朝刊において記事「VRと現実 筋活動に差 上武大と米大学共同研究 転倒防止につながる可能性」が掲載されました
- 4年生ゼミ生の塚本啓佑君がビジネス情報学部卒業研究成果物発表会にて口頭発表「ヴァーチャルリアリティと現実空間で姿勢制御系にどのような違いがおこるのか」を行いました(青木雄亮・猪狩弘文・大竹佑哉・小野里美結・佐々木航太・澤井莉珠・塚本啓佑)
- 第51回日本臨床神経生理学会学術大会(12月16日-18日)にてハイブリッド発表「仮想現実における立位姿勢制御:経頭蓋磁気刺激法による検討」を行いました
- Gait & Posture誌(オンライン版)においてOriginal Article "Perceptual distortion in virtual reality and its impact on dynamic postural control" (H. Ida, S. Mohapatra, A.S. Aruin) が公開されました
- 第48回日本臨床バイオメカニクス学会学術集会(11月5日-6日,ハイブリッド開催)にてオンデマンド発表「仮想現実における片脚振り上げ動作中の予測性・代償性姿勢調節」を行いました
- 第76回日本体力医学会大会(9月17日-19日,オンライン開催)にてオンデマンド発表「片手捕球の運動学習:反応時間の評価とボール速度の効果」を行いました
- Frontiers in Sports and Active Living誌においてResearch Topic "Perceptual Motor Control in the Virtual Environment and Its Implications in the Real World" (Topic Editors: H. Ida, H. Sekiguchi, K. Fukuhara & S. Mohapatra)が公開されました
- 第8期井田ゼミがスタートしました
- 第50回日本臨床神経生理学会学術大会(11月26日-28日,京都府京都市)にてポスター発表(オンデマンド配信)「ヴァーチャル環境における擬似捕球動作:反応時間による検討」を行いました
- 第7期井田ゼミがスタートしました
- 4年生ゼミ生の熊井現君がビジネス情報学部卒業研究成果物発表会にて口頭発表「長距離走競技における下肢の動き:走力の違いに着目して」を行いました
- 第74回日本体力医学会大会(9月19日-21日,茨城県つくば市)にてポスター発表「踏み出し動作において足底圧中心と連動する予測性姿勢筋活動」を行いました
- Progress in Motor Control XII(7月7日-10日,Amsterdam)にてポスター発表"Control of postural muscles during gait initiation: normal stepping and obstacle clearance"を行いました
- ISPGR World Congress 2019(6月30日-7月4日,Edinburgh)にてポスター発表"Anticipatory postural adjustments while initiating a step on a flat surface or over an obstacle"を行いました
- ISPGR World Congress 2019(6月30日-7月4日,Edinburgh)にて篠原秀典先生(日本体育大学)らとのポスター発表"Posture of lunge motion during a shuttle sprint test in soft tennis elite players"を行いました
- Quarterly Journal of Experimental Psychology誌においてResearch Article "Anticipatory judgements associated with vision of an opponent’s end-effector: An approach by motion perturbation and spatial occlusion" (H. Ida, K. Fukuhara, M. Ishii, T. Inoue) が掲載されました
- 第6期井田ゼミがスタートしました
- 研究課題「人工現実における環境-心理-姿勢の機能的連結の解析:姿勢性恐怖と馴化について」が科研費基盤研究(B)に採択されました
- 第13回学内研究会にて教員報告「テニスプレーヤーはどのように打球方向を予測しているのか?」を行いました
- 4年生ゼミ生の中山敦滋君がビジネス情報学部卒業研究成果物発表会にて口頭発表「疑似視覚障害ゴーグル装置による静止立位中の姿勢動揺の変化」を行いました
- Frontiers in Psychologyに福原和伸先生(首都大学東京)らとのOriginal Research Article "Can slow-motion footage of forehand strokes be used to immediately improve anticipatory judgments in tennis?"が掲載されました
- 第73回日本体力医学会大会(9月7日-9日,福井県福井市)にて口頭発表「踏み出し動作における姿勢調節:体幹筋活動に対するステップ長と障害物回避の効果」を行いました
- 上毛新聞2018年8月24日に記事「テニス選手はどう球を予測? 上武大の井田准教授の論文が英誌に」が掲載されました
- Quarterly Journal of Experimental Psychology誌(オンライン版)においてResearch Article "Anticipatory judgements associated with vision of an opponent’s end-effector: An approach by motion perturbation and spatial occlusion" (H. Ida, K. Fukuhara, M. Ishii, T. Inoue) が公開されました
- 第5期井田ゼミがスタートしました
- 4年生ゼミ生の五十嵐聡丈君がビジネス情報学部卒業研究成果物発表会にて口頭発表「ランニング動作における足部接地前後の姿勢筋活動と下肢運動」を行いました
- 体育の科学68巻1月号に特集記事「運動制御能力を高めるヴァーチャル環境を利用したトレーニング」が掲載されました
- 第72回日本体力医学会大会(9月16日-18日,愛媛県松山市)にて口頭発表「障害物回避をともなう踏み出し運動における姿勢調節方略」を行いました
- オープンキャンパスにて模擬講義「バイオメカニクスってなんだ!?」を実施しました
- PLOS ONEに福原和伸先生(首都大学東京)らとのResearch Article "The role of proximal body information on anticipatory judgment in tennis using graphical information richness"が掲載されました
- 第72回日本体力医学会大会の発表演題(一般演題)が受諾されました
- MOVEMENT 2017(7月9-11日,Oxford)にてポスター発表"How does three-dimensional information affect postural control in stepping over an obstacle?"を行いました
- オープンキャンパス(入試相談会)にて模擬講義「スポーツを科学しよう!」を実施しました
- 第4期井田ゼミがスタートしました
- コーチング・クリニック2017年5月号に二橋元紀先生(上武大学)との特集記事「体力&パフォーマンス測定 PART1 スポーツの現場でのパフォーマンス測定の実際」が掲載されました
- Experimental Brain Research誌(オンライン版)においてResearch Article "Control of vertical posture while elevating one foot to avoid a real or virtual obstacle" (H. Ida, S. Mohapatra, A. Aruin) が公開されました
- 4年生ゼミ生の安藤真生君がビジネス情報学部卒業研究成果物発表会にて口頭発表「脚部踏み出しの動作解析:一歩目と二歩目の比較から」を行いました
- Neuroscience 2016(11月12-16日,San Diego)にてポスター発表"Standing postural control while stepping over randomly moving virtual obstacles"を行いました
- 研究課題「ヴァーチャル環境が惹起する実在感:立位バランス機能から評価する」がカシオ科学振興財団第34回(平成28年度)研究助成に決定しました
- 月刊トレーニング・ジャーナル2016年11月号に緒方貴浩先生(帝京大学)らとの特集記事「運動と知覚の関係を考える──速さを構成する要素として」が掲載されました
- 上武大学オープンキャンパス「秋のキャンパスツアー」にて模擬講義「スポーツパフォーマンスの測定」を実施しました
- 第71回日本体力医学会大会(9月23日-25日,岩手県盛岡市)にて口頭発表「ヴァーチャル環境における姿勢調節:実環境との比較から」を行いました
- 第24回日本バイオメカニクス学会大会(9月12日-14日,滋賀県草津市)にて口頭発表「ヴァーチャル障害物の視覚情報による姿勢制御への影響」を行いました
- 第71回日本体力医学会大会の発表演題(一般演題)が受諾されました
- 第24回日本バイオメカニクス学会大会の発表演題(一般研究発表)が受諾されました
- Neuroscience2016の発表演題(ポスター)"Standing postural control while stepping over randomly moving virtual obstacles"が受諾されました
- 上武大学推薦・AO入試相談会にて模擬講義「スポーツを科学しよう!」を実施しました
- 第3期井田ゼミがスタートしました
- 4年生ゼミ生の山内賢人君が,上武大学平成27年度学内研究会におけるビジネス情報学部学生代表者として,口頭発表「跳躍パフォーマンスにおける左右差」を行いました
- 上武大学平成27年度公開講座「スポーツコンディショニング講座」にて講義「スポーツ障害とバイオメカニクス」を担当しました
- 上武大学平成27年度公開講座「スポーツコンディショニング講座」が開講されます(平成28年2月20日(土)・27日(土)於伊勢崎キャンパス)
- 4年生ゼミ生の山内賢人君がビジネス情報学部卒業研究成果物発表会にて口頭発表「跳躍パフォーマンスにおける左右差」を行い,平成27年度上武大学学内研究会の学部代表発表者に選出されました
- 第15回世界ソフトテニス選手権大会(11月17-21日,New Delhi)において日本代表選手団の情報戦略スタッフとしてサポート活動を行いました
- Neuroscience 2015(10月17-21日,Chicago)にてポスター発表"Three phases of postural adjustments during obstacle avoidance in a real and virtual environment"を行いました
- 4年生ゼミ生の山内賢人君が上武大学研究発表会にて口頭発表「跳躍動作における左右差の検討~パフォーマンス発揮における利き脚の作用」を行いました
- 上武大学オープンキャンパス「秋のキャンパスツアー」にて模擬講義「スポーツパフォーマンスの測定」を実施しました
- 第70回日本体力医学会大会(9月18-20日,和歌山市)にて口頭発表「片脚挙上動作における姿勢調節の3位相」を行いました
- 上武大学オープンキャンパスにて模擬講義 「バイオメカニクスってなんだ!?」を実施しました
- 永野康治先生(日本女子体育大学)らとの論文"Biomechanical Studies on ACL Injury Risk Factor During Cutting; Utilizing the Point Cluster Technique"が単行本Sports Injuries and Prevention(Springer Japan)に掲載されました
- 第70回日本体力医学会大会の発表演題が受諾されました
- 第15回世界ソフトテニス選手権大会日本代表チームの合宿サポート(動作解析)を行いました
- eBook "Advances in Visual Perception Research" (Nova Science Publishers)のダウンロード販売が始まりました
- Neuroscience2015の発表演題(ポスター)が受諾されました
- ida lab.サイトを開設しました
- 上武大学推薦・AO入試相談会にて模擬講義「スポーツを科学しよう!」を実施しました
- スポーツサイエンス・マガジン vol.1(ベースボール・マガジン社)に研究紹介記事「ヴァーチャル・リアリティー上でトレーニングを積む」が掲載されました
- 緒方貴浩先生(首都大学東京)らとの原著論文「テニスサーバー動作と熟練者の予測との定量的関係性 : ビデオ映像を用いた時間的遮蔽法による評価」が人間工学51巻2号(4月号)に掲載されました
- 研究課題「障害物回避動作におけるバランス保持機構:姿勢調節の3位相から」が科研費基盤研究(C)に採択されました
- 第9回学内研究会にて教員報告「ヴァーチャル環境における視覚運動行動」を行いました